医師の残業200時間まで容認する労使協定が判明(30.1.15 渋谷労基署)

2018年01月15日

東京都渋谷区にある病院で、医師の残業時間を過労死ラインの2倍に当たる月200時間まで容認する労使協定を結んでいることが判明。

医師20人は2015年9月からの1年間で月200時間の上限を超えて残業。

渋谷労働基準監督署は昨年3月、当該病院に協定を順守するよう是正勧告した。

政府は働き方改革の一環として次期通常国会に、残業時間を罰則付きで規制する法案を提出する方針だが、医師への適用は5年間猶予される。

労災の過労死が認められる目安は月100時間の残業とされているが、現行では労使間合意があれば残業時間の上限に制限はない。

当該病院は常勤医師約260人、約700床の大型総合病院。

月200時間の上限を過重だったと認め、協定を見直すとしている。

非常勤を含めた医師の補充や近隣医療機関との連携で、全医師の残業月100時間以内を目指す、と説明。

労使協定では、特段の事情が発生した場合に限り時間外労働を「1か月200時間(年6回まで)、年間2000時間」まで延長できると規定。

ただ、当該病院によると、200時間超えも頻繁に発生し、2015年9月からの1年間で4回超えた医師が2人、2回が3人、1回が15人いた。

昨年1月以降も、毎月40~50人の医師が100~150時間の残業をしている。

残業が多いのは外科や小児科、救急科だった。

 

著者:太田満